思い出事件録

裁判所の食堂

2008.03.06

今日は、お昼前に霞が関の裁判所に出かけ、そのまま、午後は、弁護士会主催の研修に参加したので、その間、裁判所の地下の食堂で昼食をとりました。

民間企業等ではおしゃれなカフェテリア方式のランチルームが一般的になりつつありますが、裁判所のそれは、まさに「食堂」という表現がぴったりの、ちょっぴりレトロな感じがする場所です。

裁判所の食堂を利用するのは、実に、修習生時代以来、十数年ぶりでした。

練馬区に法律事務所を開設する前は、日比谷の事務所に所属していたので、時間が空けば事務所に戻っていたのですが、練馬にいる今は、そうもいきません。

そんなわけで、本当に久しぶりに裁判所の食堂を利用したのですが、一人で、お蕎麦をいただきながら、修習生時代のことを懐かしく思い出しておりました。

裁判所では、お昼休みになると、職員が一斉に地下の食堂を目指します(もちろん外に出る方もおられますが)。

民事裁判修習期間中、私が配属されていた民事部は、部総括(註:裁判長のこと)を筆頭に、右陪席の判事、左陪席の判事補、書記官、事務官の順に続き、最後に司法修習生が従いながら、ゾロゾロと食堂まで移動しておりました。

他方で、刑事裁判修習中に配属されていた部は、自由な雰囲気のある部でしたので、お昼休みは自由行動でした。

部によって、すなわち、部総括の個性によって、お昼休みの過ごし方にもいろいろなパターンがあるようで、とても興味深かったものです。

あの頃は、毎日、さまざまな事件記録を勉強したり、法廷に出させていただきながら、大勢の弁護士の訴訟技術の巧拙を見ておりました。

弁護士となって裁判所と接するようになり、司法修習生が法廷に座っているのを見ると、当時の自分の姿を重ね合わせ、ついつい背筋が伸びる気がしてしまいます。

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  ~あなたの身近な法律アドバイザーとして~
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   『相澤法律事務所』 弁護士 相澤愛
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