事例で学ぶ!法律の話

事例に学ぶ「円満の秘訣」(1)

2017.07.09

男女共同参画週間に開催された春日部市のハーモニーフェスタ「事例に学ぶ『円満の秘訣』」というテーマで基調講演をしてまいりました。

そこでお話させていただいた内容を少しコンパクトに修正してこのブログでもご紹介したいと思います。

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はじめに

「男女共同参画社会」の「社会」の基本の単位はやはり「家族」です。「家族」の男女といえばやはり「夫婦」です。

では、「夫婦」の間の「男女共同参画」、とはなんでしょうか男女共同参画社会基本法第6条には次のように定めています。

「家族を構成する男女が、相互の協力と社会の支援の下に、子の養育、家族の介護その他の家庭生活における活動について家族の一員としての役割を円滑に果たし、かつ、当該活動以外の活動を行うことができるようにすることを旨として行われなければならない」。

難しく聞こえますが、簡単にいうならば、夫婦が協力しながら子育てや介護やその他の家庭生活における活動をしましょうということです。夫婦が協力するためには夫婦が円満でなくてはなりません。

そこで、この家庭の中での共同参画を実現するために、「事例から学ぶ‘円満’の秘訣」についてお話したいと思っております。

ところが、困ったことに、弁護士のところに持ち込まれる案件は、「円満」とは対局の「うまくいかなかった事例」が殆どです。すなわち、残念ながら既に「離婚」を考えている人たちが殆どです。言い換えれば弁護士は「円満」のご夫婦からのお話を聞く機会が殆どないということです。

それでは、「円満の秘訣」はわかるわけないだろう、ということになりますが、少し見方を変えてお話をしたいと思います。

離婚を考える方々からお話を伺う中で弁護士として学ぶことができるのは、なぜ「失敗に至ってしまったか」ということです。最初は愛し合って結婚した男女が、何故、離婚を決意するに至ったのか、という経緯についてはじっくりお話を聞くことができます。

これまでそれこそ数百組のご夫婦の事例のお話を伺ってきましたが、百組の夫婦があれば百通りの夫婦の歴史があり、離婚に向かっていく理由と原因があります。それこそ様々な理由と原因があるわけですが、離婚にいたってしまった原因としていずれのケースにも共通していると考えられるのは、コミニケーションが欠落していたこと、といってよいと思います。

言い換えるならば、「円満」の秘訣は、ずばり、「うまくコミニケーションをとる」ということになります。

~事例に学ぶ「円満の秘訣」(2)へ続く~

 

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  東京都 練馬区 石神井公園駅北口徒歩1分
  『相澤法律事務所』 弁護士 相澤愛

    TEL: 03-5393-1055
    https://www.aizawa-law.jp/

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中小企業白書

2014.08.17

この夏、時間を見つけては2014年版の『中小企業白書』をめくっている。

中小企業庁が毎年発行している、電話帳のように分厚い白書である。

 

日本の企業数の99.7%を占め、日本経済活性化の鍵を握ると言われている中小企業。

私も、日頃から中小企業の経営者の方々と仕事をすることも多いのだが、

一度、中小企業を取り巻く環境を全体的に俯瞰したいと常々思っていた。

 

この白書は、様々なデータを中心に、

現在の中小企業の抱える問題や将来的な展望が分析的にまとめられ、

また、各地の具体例も提示されており、読み物としてもとても興味深い内容であった。

 

 

ところで、中小企業を支援する諸制度は、国レベル、都道府県レベル、市区町村レベルと

いろいろあるのだが、利用する側からすると実にわかりにくいという実感をもっていた。

 

ところが、平成26年6月、中小企業庁のポータルサイト『ミラサポ』上に、

各施策を横断的に検索できる『施策マップ』というサイトがスタートした。

中小企業白書の中で、この『施策マップ』は

「分かりやすくいうならば、国・都道府県・市区町村の施策の中から自分が必要とする最適の施策を

『ぐるなび』のように検索し、「価格.com』のように比較することができる。」と紹介されている。

 

実際、試してみたところ、これまで、あちらこちらの団体から断片的に入手していた情報が

一手に入手できるようになっている。

確かに『ぐるなび』や『価格.com』の感覚に似ているかもしれない。

いずれにしても、大変、画期的なサイトであることは間違いないだろう。

 

人口減少・少子高齢化、海外との競争激化、IT技術の発達、就業構造の変化など、

めまぐるしく状況が変化していく現代社会にあっては、

この『施策マップ』は、激動の波を乗り越えていくツールの一つになるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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