震災前と後と
3月11日の東日本大震災から3カ月が経とうとしてます。
この震災の影響はあまりにも大きく、被災地の方々を含む日本人はもちろん、
原発問題などにみるように、さらに世界の価値観や考え方まで変えようとしています。
私たちが失ったもの、逆に得なければならないもの・・・
まだまだ私自身総括することができませんが、
調停手続を担当している友人の裁判官から興味深い話を聞きました。
震災の前に比べて調停成立率がかなりあがっているとのことなのです。
おそらく、細かい争点にこだわり主張をぶつけあって調停期日の回数を重ねるよりも、
ある程度のところで折り合って早期に解決したい、という気持ちの表れではないか、とのこと。
確かに、一瞬で命すら落としかねない天災を体験すると、
命の大切さや家族の大切さを改めて実感します。
そうすると、「過去」の精算である紛争手続にエネルギーを注ぎ込むよりも、
「今」や「これから」を大切に生きたいと思うようになるのでしょう。
人間の価値観は、実は、その時代の背景事情や環境に大きく影響されるものだと
いうことを改めて感じたことでした。
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