日々雑感

馬頭琴の音色

2008.02.08

馬頭琴(ばとうきん)という楽器をご存じですか?

馬頭琴は、モンゴルの遊牧民の間に古くから伝わる楽器で、モンゴル語では「モリン・ホール」(馬の楽器)と呼ばれているそうです。

二弦からなる擦弦楽器で、膝の間にはさんで、弓で弾きます。弦や弓は、馬のしっぽを百本以上束ねたものだそうです。

今日、馬頭琴のコンサートに参加する機会を得て、初めて、馬頭琴の演奏を聞いたのですが、やはり、生の演奏はいいものですね。

モンゴルの民族衣装に身を包んだ奏者が、魂を込めて奏でるその音色は、どこか物哀しく、広い草原を風とともに駆け回って、空に吸い込まれていくような音色でした。

『スーホと白い馬』というお話があります。

・・・モンゴルの少年スーホは、白い馬を小さい頃から育ててきました。白い馬は、スーホによくなつき、どんな馬よりも早く野を駆けるようになりました。そんな白い馬が欲しくなった王様は、スーホから無理やり白い馬を引き離します。でも、スーホが恋しい白い馬は、隙をみて逃げ出し、追手に矢を射かけられながらもスーホのところに辿り着きます。しかし、傷を負った白い馬は、間もなく息を引き取るのです。白馬の死を悲しむスーホに白い馬は言うのです。「わたしの骨や皮やたてがみで楽器を作ってください。そうすれば私はいつまでのあなたと一緒です。」そうしてスーホが作った楽器が馬頭琴と呼ばれるようになった・・・そんなお話です。

そんなお話を思い出しながら、まだ見ぬ国、モンゴルに思いを馳せたひと時でした。
近いようで遠い国ですが、いつか行ってみたい国の一つです。
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